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丸岡城の天守は現存最古ではなかったことが判明

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坂井市教育委員会によれば、「現存天守で最古」との説もあった丸岡城の天守は1576年(天正4年)の柴田勝豊によるものではなく、江戸時代の寛永年間(1624年~1644年)に建造されたものであることが発表されました。

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 戦国時代の創建とされてきた福井県坂井市の丸岡城天守の整備時期が、江戸時代の寛永年間(1624~44年)と推定されることが3月26日、市教委の調査結果で明らかになった。全国には1615年の一国一城令以前に建てられた天守が姫路城など複数残っており、「現存する最古の天守」としてきたアピールの手法が軌道修正を迫られそうだ。

 市教委から委嘱を受けた丸岡城調査研究委員会の吉田純一会長(福井工業大学客員教授)が同日、坂本憲男市長に報告した。
 天守に使われている部材について、年輪や放射性炭素濃度、酸素同位体比から年代調査を行った結果、多くは1620年代後半以降に伐採されたと結論付けた。

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 城が築かれたのは1576年と伝えられるが、天守の建築年代は不明だった。1600年以前に建造された現存天守は、1590年代の築とされる松本城乾小天守(長野県松本市)だけとなり、丸岡城の天守が最古でないことが確定した。

 坂井市教委によると、部材に含まれる酸素同位体の比率などを調べたところ、その多くが1620年代後半以降に伐採された木材だったことが明らかになった。地元では丸岡城の国宝化を目指す動きがあり、坂本憲男市長は「残念だが(国宝化への)決め手が他にあるかも含め、調べたい」と述べた。

国宝化のための調査をする中で、部材の柱に含まれる酸素同位体の比率などを調べたところ、その多くが1620年代後半以降に伐採された木材だったことが明らかになったそうです。

桜と天守[丸岡城]
提供:PIXTA | 桜と天守[丸岡城]

寛永年間の丸岡城城主は?

寛永年間というと本多成重が城主ですね。
成重は福井藩の家老でしたが、主君であった松平忠直が1624年(寛永元年)5月に蟄居を命じられたことにともない、丸岡藩が整理したタイミングです。

成重は初代丸岡藩主として、天守を再築したんでしょうかね。
もう少し詳しい情報がないか聞いてみたいと思いますが、築城年代がいつであれ丸岡城は素晴らしいお城なので、未訪問の方はぜひ行ってみてください。

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じゃあ現時点の最古の天守は?

これまで丸岡城と最古の主張で争っていたのは犬山城です。犬山城は現存天守の2階部分まで(望楼型の下の部分)は1537年(天文6年)以前の建造だという説があります。
また松本城の天守群(大天守、小天守、渡り櫓)は1590年代前半に建造されたと伝わっています。

ただしいずれも今回の丸岡城で実施したような詳細な科学的調査はおこなわれておらず、松本城も「小天守だけが石川数正の時代に建てられた」など諸説があります。

せっかく科学的アプローチで年代推定ができるのであれば、すべての天守に対して調査をおこなってもらいたいですね。

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